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検査数増大に伴う陽性率上昇―東京都感染

2020年8月2日

東京都の感染状況を見ると、医療機関の検査を含めた結果が東京都によって報告されるようになった5月7日以後のデータを見ると、検査数の増大に伴って、陽性率が上がっている。

データ源: 東京都. ‘東京都 新型コロナウイルス感染症 対策サイト’. 東京都 新型コロナウイルス感染症 対策サイト. Accessed 2 August 2020. https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/.

検査数の増大とともに、陽性確認者が増えているのは、検査数の増大だけが原因でないことは明らかである。もし、捕捉率(=検査陽性者/市中感染者)が、変動していないなら、検査数の増大に伴って、陽性確認者数(=検査陽性者数)は増大しても、陽性率は変わらないはずであるからである。逆に、このことは、市中感染者が増大(おそらく一度減少したが)を再びしている可能性を示唆している*。

すくなくとも、陽性率が落ちるまで、検査数の増大により、より感染状況を正確に把握し、感染者を捕捉し、隔離することによって、再び拡大している恐れのある感染を抑制することができるだろう。ここで、断わっておくが、「隔離」には、感染者の適切なケアを含めなければならないことは言うまでもない。適切なケアを実施できるような資源の供給が必要だ。さらに、断わっておくと、「隔離資源」とは物に限らず、人や、情報、資金、IT、(法)制度体系等を含み、隔離目的を効率的に日本社会が果たすためのもののすべてである。

一部には、この陽性率でもって、諸外国と比べて同等または低いから日本の感染状況把握に問題がないかのような論調があるが、検査数を増やすとともに、陽性率があがっていることは、感染者の捕捉がいまだに不十分で、どこかに感染率の高い集団がいる可能性も考えられる。

*ただし、医療機関での検査に回す判断がより的確(事前に感染者である可能性の把握が的確)になった可能性もある。そうであったとしても、医療機関の検査資源が充足していないと思われるので(例えば、米国でも検査用綿棒の不足が言われている)、医療機関が必要と判断した検査が速やかに実施できる資源供給が重要である。

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