ECHA CHESAR V2をリリース

欧州化学物質庁(ECHA)は 2012年6月20日、CHESAR 2.0のリリースをアナウンスして、REACH登録者と登録の可能性のある企業にこれを使用することを強く推奨した。

このアナウンスはECHAの次のページで見ることができる:
http://echa.europa.eu/view-article/-/journal_content/167a4d45-6180-4239-805d-6b33f1980c09

CHESARとは化学物質が安全に使用できているか評価し、安全に使用する条件は何かを特定するためにECHAが開発している無償のソフトウェアでWindows上で稼働する(Linuxでも稼働するとしているがテストはしていないようだ)。CHESARはChemical Safety Assessment and Reporting Toolの頭辞語である。

すでに第一バージョンが広く使われている。今回の改訂(と追加で予定されている二段階のマイナーバージョンアップ)で、REACHではじめて導入された要件である商流中での化学物質製品の提供者が受領者にあわせて提供する義務のある安全データシート(SDS)に添付する必要のある曝露シナリオの作成を支援する機能が本格的に実装される。

曝露シナリオはREACHが要求する化学物質の安全な使用を確立するための評価手法―化学安全評価の主要なアウトプットの一つである。

暴露シナリオはREACHでは化学物質を安全に使うための条件を記載した書類であり、受領者は、別途自分で安全評価をしない限り、それに則って受領物質を使用取扱う義務がある。

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